貧血になる原因

貧血になる原因

貧血にはいくつか種類があります。大きく分けると、鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、悪性貧血、溶血性貧血の4つになります。

 

これらのうち、大半は鉄欠乏性貧血なのです。これはヘモグロビンを構成している鉄が不足してしまうことによって、ヘモグロビンが作られなくなって、酸素が体中に運ばれなくなり、貧血状態になってしまうというものです。

 

この鉄欠乏性貧血は何が原因で起こるのでしょうか。主なものとしては、まず鉄の摂取量が不足していることが上げられます。

 

たとえば偏った食生活が原因となって、食事から摂取できる鉄分が不足するということが考えられます。カップラーメンや菓子パン、ファーストフードばかり食べていると、栄養貧血の原因となることがあいります。

 

最近は特にダイエットが大流行しています。その結果、過度の食事制限によって体に変調をきたすことがよくあります。朝食を取らない若い人たちも多いですよね。こうした偏った食生活が貧血の原因となってしまうのです。

 

貧血は決して女性だけに特有のものではありません。男性にも起こります。しかし現実には圧倒的に多いのです。

 

なぜだと思いますか?女性には、男性にない「月経」というものがあります。

 

毎月生理によって出血をします。人によっては出血量がかなり多い場合もあります。

 

たとえば、子宮筋腫や子宮内膜症による過多月経などがあてはまります。そうすると出血時に、一緒に鉄分が流出してしまうということが女性に貧血の多い原因として挙げられます。

 

また女性は妊娠するとお腹の中の赤ちゃんが、赤血球を作るために大量に鉄分を必要とします。その結果妊娠している女性は鉄分不足になり、貧血症状になることがあります。

 

こうした理由から、貧血は女性に多いわけです。

 

また上記以外に、男性・女性を問わず貧血が起こる原因としては、消化器系の病気(たとえば胃潰瘍、十二指腸潰瘍・胃がんなど)が原因で出血したり、痔などによって出血し、鉄分が排出されて、不足がちとなり貧血になるということもあります。また、激しい運動による、赤血球の分解が起こって貧血になる場合もあります。これは一般に「スポーツ貧血」と呼ばれます。

 

特に注意していただきたいのは、思春期の中学生や高校生の時期なのです。この時期の女性は体も大きくなり、それにつれて大量の血液を作らなければならなくなります。

 

そんな中で生理で大量に出血したり、ダイエットによる過度の食事制限で鉄分が不足するなどで貧血が起こるのは、成長期の子供にとって、明らかに悪影響を及ぼします。
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